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2018年 経営講演会報告要旨

 去る、5月21日(月)、加古川経営者協会平成30年定時総会終了後、加古川経営者協会 加古川商工会議所・(一社)神戸経済同友会東播部会の共催による経営講演会を開催しました。講師には㈱チャイルドハート代表取締役 木田聖子氏 をお招きし、「少子化のなかで大切なこと」~会社全体で子育する仕組み~“誰もがいきいきと働くを叶える”を演題に、70名の参加者による開催となりました。

 
【講演内容】

講演は木田氏と加古川地域との関わりから始まり、ご自身の幼少時代や青春時代のお話し等、講師と利き手(参加者)との距離間が近くなり、親しみを感じて講演を拝聴することができました。また、木田氏の人生に対する考え方は“孔子の論語”「・・30にして立つ 40にして惑わず 50にして天命を知る・・」の教えを大切にしている、また座右の銘は、「禍福はあざなえる縄のごとし」とされています。 経営者として、独学と経験による現在の子育て環境と保育園の諸事情、自社の経営理念および将来の展望についてお話をいただきました。


1.世界の子育て環境
 出生率が現在世界1位はニジェールの7.56%、フランスは2.01%、スウェーデン1.91%、アメリカ1.87、ドイツ1.38%で日本は1.46%です。日本の人口を定常状態に維持するためには子供が大人になるまでに2.1%の出生率が必要です。また、日本の既婚者の出生率は1.96%となっています、出生率の低い要因は結婚年齢が高い傾向にあること、また、地域差も大きく、沖縄1.94%、東京1.17%、となっています。フランスは子供は国の宝物との考え方があります。スウェーデンは子育てしやすさランキングが1位の国です。女性の就労率が高く、国会議員の45%が女性、夫の家事・育児に充てる時間も日本の数倍高い。香港では中級以上の家庭ではメイドを雇っている関係で保育園の利用は少ないが女性就労率が高い、2025年では、男性の就労率を逆転すると予想されています。


2.日本の子育て環境
 労働人口の減少で、女性の社会進出が増え、子供は少ないが、働くために子供を園に預ける人が多くなり益々保育ニーズは拡大する。女性の生涯賃金を想定すると、子供を産まずに60歳定年まで働くと2億7700万円、結婚して2度の育児休暇を取得して、定年まで働くと2億5700万円、結婚して1児を設けて退職し、33歳からパートで60歳まで働くと、5700万円となります。働く母親の増加により、保育ビジネスが2011年に2兆円を突破。1992年に専用主婦世帯数と共働き世帯数が逆転し、現在は600万世帯対1050万世帯。女性が働き続けるために、家庭、社会、職場で必要なことは、男性が家事に参加、子供は個人ではなくみんなのもの(宝)との考え方で、子育て女性を地域で助けることが重要です。


3.㈱チャイルドハートについて
 経営理念を「幸福の追求」“誰もが、いきいきと働くを叶える”と設定され、従業員(保育士等)には7つの社是を規範とされています。また、経営は利益追従より、社員・子供・父兄・関係先の幸福を追従するとの考え方で事業を運営されています。その中で、経営の3つのコアとして、①戦略・戦術は信用とノウハウが重要、②時代予想と構造変化の見立て、③経営理念は幸福追求型でぶれない経営、地域の活性化と収益向上化を両立させる保育システムを構築することを目標とされています。 特徴は、地域で子育てを支援する仕組みを提案する。具体的には、おもてなしの心を大切に保育の見える化をはかり安全安心を追求し、保育士の働きやすい環境づくり、また、組織は拡大せず、ひとつひとつの園を大切にし、それぞれのニーズにカスタマイズした質の高い保育をすることで、戦わない経営のためのポジショニングも構築されています。


 最後に3つのイノベーションとして「人」働き方と働きやすさの追求、「物」ニッチなニーズから生み出す、「お金」利益追求ではなく幸福追求、をもとに新たな価値観を創造することと、選ばれる会社、誰もが活躍する会社にするための戦略として、働きやすい制度を作るのではなく、風土を作ることを大切にして、みんなを幸福にすることが天命と結ばれた。

 

経営講演会 木田講師.jpg

 

H30年経営講演会風景.jpg

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