令和3年9月2日(木)、(一社)神戸経済同好会東播部会・加古川経営者協会・加古川商工会議所の共催による時事文化講演会を開催しました。講師には兵庫県立東播磨高等学校 保健体育科 教諭 野球部監督 福村 順一氏 をお招きし、「高校野球を通じて」~甲子園の力~ 演題に、ご講演をいただきました。緊急事態宣言下のため、講師には会場とは別の会議室よりリモートにて講演を実施しました。会場定員調整のため参加者は36名となりました。
【講演内容】
1.野球部監督として初めての甲子園出場
県立加古川北高校で野球部監督に就任、5年で県大会ベスト16目標として、野球のセオリーを変え、加古川北高校しかできないチーム作りに、子供達を信じて取り組んだ。結果、2008年春選抜出場、2011年春選抜出場ベスト8の成績を収めた。
2.県立東播磨高校野球部2021年選抜大会出場
2020年近畿大会に出場し、21世紀枠候補に選出される。21世紀枠出場の条件は①過去の戦いぶり、②作文の作成。①の戦いぶりでは、戦績から充分合格点、②作文においては野球部を材題にした演劇部の作品や放送部の作品がともに全国1位となったこと、コロナ禍での練習方法等、学校が一丸となってアピールしたことが評価され21世紀枠に選出された。2021年選抜野球大会では1回戦9-10惜敗したが、応援の力もあり接戦(延長戦)で力を出し尽くし満足感を得た。
3.チーム経営の中で大切にしていること
チーム作りのポイントとして、選手権出場に向け逆算した指導プラン作成。モチベーションを維持させる。2チームを作り指導・個人能力の向上、メリット・デメリットを理解する。各自自分のチームに誇りをもち、チームは「1つ」という想いを持てるかがカギ。チーム経営における重要アイテムは他人から見て「応援したい選手・応援したいチーム」になれ。
4.これから目指すべき事
最近の20年間で野球人口が減少、原因の一つに肘痛経験者多く、野球を継続できない。そこで、野球を取り組む子供達を故障から守り、成長の可能性を最大限に育くむことがでる環境を創ることが重要。現在東播磨高校野球部では超音波(エコー)による野球肘健診を行い、早期予防を実施中。「高校野球の灯は消さない。」
今後の夢、グランドスラム達成・5年以内にもう一度甲子園に出場。”監督の夢は続く”・・・講演会でした。
<福村 順一監督>