11月15日(水)、参加者29名(事務局含む)による11月度定例経営労働会議(管内事業所見学)を開催、ハリマ化成㈱加古川製造所(加古川市野口町水足671-4)に訪問いたしました。
冒頭、10年ほど前から見学にも力を入れているので、本日の見学を通して良い点・悪い点など指摘して欲しいとの話がありました。
続いて国内外のグループ企業紹介、そして松から得られるロジン(松やに)を使った化学素材について動画を交えながら説明がありました。
身近な利用例として、野球などで使われるロジンバックやバイオリンなど弦楽器の弓に塗るロジンがあります。
環境保全にも注力されており、その一つとして、2005年3月に加古川製造所にバイオマス発電設備が完成しました。
松から抽出された粗トール油を精留した後の排出油を燃料としており、経済産業省の2003年度「新エネルギー事業者支援対策事業」に認定。
この施設で発生させる蒸気と電気は、加古川製造所で使用するすべての蒸気と電気を賄っており、余剰電力は電力会社に供給するなど、CO₂排出量の削減に貢献されております。
また、松やに事業を通じて長年にわたって社会に貢献したことが、期せずして日本とブラジルの両国政府から認められたことなど、「松への恩返し」として松籟科学技術振興財団を設立されました。
以上の概要説明を受けた後、2班に分かれ電動カートに乗車し見学しました。
トール油ギャラリーでは、松の木から得られる化学物質が身近な暮らしにどのように活かされているか。
パインケミカルスタジオでは、松(パイン)から得られるロジン(松やに)などを扱うパインケミカル事業の歴史や未来について学ぶことができました。
また、旧陸軍高射砲の格納庫が保存されており、信頼性試験センターとして有効利用されていること。
北側の歩道沿いの敷地では、5年前から花畑としてマリーゴールドを栽培され、地域住民と交流の場を設けるなど地域貢献にも配慮されていること等々、悪い点など全く見当たらない気配りの行き届いたご案内でした。
最後になりますが、ご案内いただきましたご担当者様、スタッフの皆様に紙面をお借りしまして心からお礼申し上げます。